

ジェーン・バーキン(1968)
日本語で「無からの風」という名のとても不思議な香りの香水です。このような香水は香ったことがなく、とても新鮮で印象的な香りです。
ジェーン・バーキンという60、70年代に活躍したフランスの女優/シンガーとミラーハリスのリン・ハリスのコラボでプロデュースした香り。ジェーン・バーキンとはとても個性的な女性で、あの有名なエルメスのバックも彼女の名前から来ている。バーキンはもともと香水など好まない女性であり、作成時にはとにかく女性的な香りにならないように、彼女が好む日常的な香りをイメージし注文。彼女の注文の内容は:弟の髪の香り、父のパイプの香り、フローリング磨きの香り、空っぽのタンス、古い忘れられた家。それをリンハリスが絵描きのようにアンバー、バニラ、オークモス、ネロリ、ムスクなど使用して作り出した香り。ミラーハリスはすごいです。
トップからラストまであまり変化のない香りである。他のサイトのレビューなどで、ワキがのにおいがするなど書いてあったので、どんな香りなんだ??と好奇心満々だったが、意外に良い香りでびっくり。
とにかくとっても不思議な香り。上手く説明できるか分りませんが、なんだか甘いビスケットと紅茶と人間臭い、古めいた香り。なんだか歴史が詰まったイギリスの家で、アンティークの家具やレースが飾られた部屋に一人の女性がお茶しているようなイメージ。
とても自然体で正直な香りです。どこにも気取っているところがなく、誰にも媚びることなく、誰からなんと思われようと気にしない、というような自由なエネルギーを感じます。でもどことなく孤独感を覚える香り。この香りを嗅いでいると一人になりたい気分になる。誰にも会いたくない、ただ自由に自分の世界で思い更けたい気分になる。
都会の生活の中で人混みがイヤになった時、マイペースに人に振り回されたくない時になどこの香りがあると、気持ちが落ち着き自分の世界を作る手助けをしてくれそうな気がする。でも私は十分マイペースなので、この香りを着けているとウッときます。私は自分に足りないところを補ってくれる、もしくは強調したいところを強調してくれる香りを着用するのが好きなので、この香りは使うことはないかな。個性的で内面的な方で、つい人に振り回されてストレスが溜ってしまう方など、こちらの香りを試してみてはいかがでしょう?
ちなみにまったく異なる香りなのですが、私のイメージ的にはエルメスのケリーカレッシュはこのレールドゥ リアンのような香りであるべきだったのではないかな、と思います。ケリーカレッシュは鞄の倉庫の香りをイメージして作ったと聞きましたが、鞄というよりかはベルガモットがメインのフレッシュでスパイシーな感じの香りです。鞄の革のイメージとして若干渋めの香りが含まれていますが、嫌みのない無難さがあります。あのエルメスのケリーカレッシュの宣伝のポスターとその香りに対してのコンセプトにはレールドゥ リアンがぴったりな気がします

L'Air de Rien
ノート:Oriental
トップ、ミドル: チュニジアン・ネロリ・ブロッサム
ベース: フレンチオークモス、バニラ、アンバー、ムスク